このたび、第24回愛知県医学検査学会を、尾張西地区の担当のもと、令和8年7月5日(日)に中日ホール&カンファレンスにおいて開催する運びとなりました。
今回の学会テーマは、メインテーマを「地域医療を支える検査のチカラ」、サブテーマを「Beyond the Lab. ~検査室を超えて~」といたしました。少子高齢化や人口減少が進むなかで、地域医療は地域住民の健康を支えるうえで必要不可欠な存在となっています。このような医療環境が大きく変化するなか、臨床検査分野においても病院施設にとどまらず、検査室の枠を超えた活躍が求められています。本学会では、地域医療に関わる愛知県内の臨床検査技師の活動について皆様と情報共有を行うことにより、地域医療に積極的に貢献できる臨床検査技師を目指す契機となることを願っております。
シンポジウムでは「地域医療と臨床検査技師」をテーマとしました。パンデミックや大規模災害時の地域との情報共有、災害派遣医療チーム(DMAT)の活動、訪問看護や在宅医療への関わりなど、実際に病院外で活躍する臨床検査技師の取り組みを紹介いたします。臨床検査技師だからこそ果たせる役割やその価値を再認識し、地域医療の未来を共に考え、若手から中堅・ベテランまで、参加者全員が検査室の枠を超えて、地域医療で活躍できる未来を創造する場となることを目指しております。さらに、例年ご好評をいただいているハンズオン企画を、本年度も実施する予定です。
また、地区特別企画として「持続可能な安全・安心・安定輸送の遂行に向けた名古屋鉄道の取り組み(仮称)」と題し、名古屋鉄道株式会社様より講師をお迎えし、鉄道やバスといった公共交通機関における、安全を確保するための業務と管理体制についてご講演いただきます。鉄道やバスなどの地域インフラを支える企業の安全に対する視点に触れることで、医療分野にも活かせる新たな学びが得られるものと期待しております。
会場は、新たに建て替えられた名古屋市中区栄の中日ホール&カンファレンスです。名古屋市営地下鉄栄駅に直結し、複合施設や600席収容の多目的ホールを備えた新たなランドマークとして注目を集めています。参加者の皆様にとって魅力的なプログラムや、多くの演題発表を通じて実り多い学会となるよう、鋭意準備を進めております。会員の皆様の多数のご参加を心よりお待ちしております。