第22回愛知県医学検査学会は知多地区の担当で令和5年7月2日(日)に9年前と同じ知多市勤労文化会館、ならびに隣接するメディアス体育館ちた(市民体育館)にて開催の運びとなりました。2020年度当初より始まった新型コロナウイルス感染拡大の影響によって第20回の本学会は1年延期の末に翌年Web開催となりました。第21回の開催時には感染はやや下火であったものの、開催直後には爆発的な第7波の大流行となり、今後しばらくは続くであろうコロナ禍への対応については学会企画の重要課題と捉え、会員の皆様が安心して参加できる学会の現地開催を目指して目下準備を進めているところであります。
今回の学会テーマは「臨床検査のNew Normal」とし、医師の働き方改革に伴って出された法改正から2年目を迎えた“臨床検査技師の新しいスタイル”について共有できればと考えております。またシンポジウムでは今回のサブテーマ「タスク・シフト/シェアの実践」を取り上げ、より具体的な取り組みや今後の課題について、臨床検査技師だけではなく様々な医療スタッフからの意見を含めた活発な議論を期待しております。
さらに新たな試みとして大型ディスプレイを用いた電子ポスター発表を企画しました。本学会は県下若手技師の登竜門的な学会として位置付けられております。1画面にまとめられたポスターを使って、座長と演者、聴衆とが極近い距離で研究発表を行う本スタイルには、スライド発表にはない独特の緊張感があり、若手技師にとってもいい経験になるものと考えます。また学術部の協力を得て若手技師の日頃の疑問に答えるハンズオンセミナーも同時に開催予定です。
地区の特別企画としてはJA愛知厚生連知多厚生病院篠島診療所所長の保里 恵一先生をお迎えし、「離島の医療について ~高齢化の島を支える~」と題した特別講演をお願いしました。
今回の開催地である知多半島は多くの町が海に面しており、海産物だけでなく酒や酢などの発酵食品や、陶器の生産販売をはじめ多くの見所がある一大観光地ではありますが、反面半島南部では急激な高齢化と過疎化が進んでいます。大規模な医療施設も少なく、技師会会員数も他の地区に比べると少ない地区ではありますが、地区全体で力を合わせ、参加いただいた会員の方々に少しでも満足いただけるよう、知多地区ならではの特色を生かした企画を準備し、会員の皆様のご参加をお待ちしております。