学会長 迫 欣二
第22回愛知県医学検査学会は、「臨床検査のNew Normal」をメインテーマに令和5年7月2日(日)、知多地区担当で知多市勤労文化会館、およびメディアス体育館ちたに於いて盛会に開催されました。
梅雨時期でもあり、前日まで降り続いた雨を心配しておりましたが、当日は朝から快晴で、30℃を超える蒸し暑いなかでの開催となりましたが、予想を超える733名(学生20名を含む)の参加者に恵まれ、企画した我々実行委員一同、一安心いたしました。
今回の学会では、特に新型コロナ対策として知多市勤労文化会館に加えて、隣接する体育館とであわせて7会場を確保し、密の回避に努めました。なかでも体育館での大型モニターを使ったオープンスペースでの演題発表や、協賛企業による機器展示もゆったりしたスペースで安心して開催できたのではないでしょうか。機器展示では途中停電のため、協賛企業の方々にご迷惑をお掛けするといったハプニングもありましたが、協賛いただいた企業の皆さんにはご満足いただけたか少し不安の残るところではあります。
さらに学会のオープニングセレモニーでは、地元高校である日本福祉大学付属高校和太鼓部による力強い和太鼓の演奏であったり、若手技師の参加が多い本学会の特徴を生かして、愛臨技研究班の協力を得て血液、一般、生理、病理の4部門の初心者を対象とした少人数制のハンズオンセミナーを開催するなど、初の試みにもチャレンジしました。
メインホールでは開会式の後、一般演題、地区企画の特別講演「離島の医療を守る」に引き続き、午後からのシンポジウムでは、タスク・シフト/シェアを取り上げ、Webを組合わせたハイブリッド形式での演者の参加や、すでに取り組みを始めた施設からの報告に加え、管理職の立場からの意見や、日臨技からの情報提供も合わせて、活発なディスカッションができたのではないかと思っております。
一般演題も50題を超える応募があり、どの会場でも活発な質疑が行われたと報告を受けております。本学会で得られた知見が各施設の現場で生かされ、より質の高い臨床検査へと繋がる事を祈るばかりです。
最後に多くの方々のお力添えのおかげで、本学会を無事に開催できましたことを御礼申し上げるとともに、本学会運営に協力いただいた愛臨技理事の皆様、当日の実務委員、実行委員の方々に加え、広告、機器展示、ランチョンセミナーに協賛いただきました企業各社の皆様に心より御礼申し上げ、感謝の意を表したいと思います。ありがとうございました。