臨床検査技師を目指す方へ
現役技師インタビュー
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春日井市民病院
伊藤 彰吾さん
私は春日井市民病院で細菌検査を担当しています。細菌検査は、他の検体系の検査と異なり生き物を扱う検査です。そのため結果の報告までに約3~7日を要し、臨床側からの問い合わせが多くあります。検査の進捗状況や結果の解釈、依頼方法など内容は様々です。また検査を進めていく際には、自分の中で道筋を立て、臨床側にいかに早く結果をフィードバックできるかが重要となってきます。自分の思うような結果にならないことも多々ありますが、そこも細菌検査の醍醐味の一つだと思っています。
また週に1回、院内の医療チームであるAST(抗菌薬適正使用支援チーム)に参加しています。ここでは医師や看護師、薬剤師のメンバーと、抗菌薬の適正使用により感染症の治療の効果を上げ、耐性菌を減らすことを目的とした会議を行っています。多職種と話し合う中で、私たち臨床検査技師の出した結果が患者様の治療方針を大きく左右しているということを再認識でき、身の引き締まる思いを感じています。働き始めて5年が経過し、仕事量も増え、責任が伴ってくることも少なくありませんが、日々成長できるようこれからも切磋琢磨していきたいです。